<ネタバレあり>ララランド観てきました!
ララランド
元々観る予定はなかったのですが、先週お寿司で妹に会った時、彼女的に納得いかないラストだったようで、「いいから観てみて」と勧められたので、レディースデイの水曜日に行ってきました!ラストを含むネタバレは、後半に書いております。
冒頭
舞台であるロサンゼルスの主要道路、きっと有名な所でしょう。
渋滞に痺れを切らしたドライバーが車を降りて歌いだし踊りだす、スーパーパフォーマンスタイム!
カメラワークとか曲と歌の流れとかエキストラの人数とか、しかもその全員の技のクオリティの高さとか、全てに度肝を抜かれました。あの冒頭だけでもチケット代十分に元が取れるほど…逆に期待値が上がり過ぎ、という気もしなくは無いかも。
あのシーンだけ見ると、あぁ歌と踊りが超絶上手くないと、ハリウッドには住めないんだなぁ…と錯覚しましたが、きっと普通の人もいるよね。
それは冗談としても、パフォーマーの層の厚さと競争の激しさを予感させられ、楽しくも恐ろしい世界を感じた冒頭でした。
俳優
ヒロインのミア役、エマ・ストーン可愛い!なんとなくミランダ・カー方向の顔立ちじゃないでしょうか?しかも歌声美しい!
オーディションに落ちまくりの女優志望役でしたが、エマご本人もミアのような経験があったのでしょうか?オーディション中の演技からは必至さが伝わります。一方で落ち込んでも遊びまくるし(車はプリウスだし)仕事がいい加減だし…というところは、うーんダメ人間…夢を追ってる生活を楽しんでる感じがしました。
それと、LAの冬って半袖でも寒くないのか!?てのが少し気になった…
一方彼氏となるライアン・ゴズリングのセブも、ダメ人間でした…。こだわりが強くて自分を曲げない頑固なタイプ。序盤は頑固で曲者丸出しだったのが、ミアと共に過ごすことで少しずつ変化して、でもミアにはそれが妥協に映って…という感じですれ違いだしました。
が、セブが人気バンドのキーボードを高い給料でやることは、全然悪い事じゃないむしろ良い経験だし、生活の安定と資金は必要なんだってことを、ミアに説教してやりたいくらいにはセブに感情移入してました。
てか、ライアン・ゴズリングってまだ36歳なのか…渋いから年下とは思わず、若干ショック。
ミュージカル
ミュージカルは、結構好きです。一生に一度はブロードウェイで生を見てみたいと思うくらい。
特に2005年に「RENT」というミュージカル映画を観てから、一時かなりハマりました。
他にも「CHICAGO」「ヘアスプレー」もグッときます。
ミュージカルのいきなり歌って踊るのが苦手という人がいるのも、分かる気はします。けれど通常の流れで進むストレートプレイとは違い、ミュージカルは特に、悲痛過ぎて重たい内容でも、真っ直ぐにしかも明るく想いを私達に届けてくれるんですよね。
尚且つその重たさが、ミュージカルに深みや厚みを与えてくれるというか。
そういう意味でララランドは、ともすれば恋愛映画で夢を掴めるか掴めないかの葛藤はあるものの、重さや深みは、自分が好みのミュージカルと比べると若干足りない内容だったなぁと思います。
これがアカデミー候補だったのか…なんか軽くない?みたいな。
でもその重さがなくて、親しみやすくとっつきやすいから大ヒットしてるんだよね…てのも、すごく分るんですよね。自分の好みの映画は大ヒットしたためしがない。
エンタメは解りやすく楽しく!難解さや重さは求められていないもんです。
監督
ララランドの監督デイミアン・チャゼルの、前作で出世作の「セッション」は、師匠役のスパルタがえげつない内容らしいので(未見)、ララランドよりも重みあって好みかも…と期待してます。
観たい、近いうちに借りて観よう!
てか、監督が若干32歳というのにビビります。天才という噂ですが、ハーバード大卒で映画監督でしかも外れ作も無しっていう…頭の中身どうなってるんだ?
ララランドの夢追い人と成功者の描き方が、自分的にちょっと浅いとも思ったんですが、監督の若さと経歴を見て納得しました。きっと監督は夢追い人の時分に、箸にも棒にも引っ掛からなかった経験はないんだろうと…。
でも、そういう頭一つ飛びぬけてる作家じゃないと逆に、成功の描写は振り切って描けないんだろうとも思います。
感想集めてみた
鑑賞後気になって、感想動画を漁って聞きまくりました。どの評も絶賛してます。
個人的にストライクな作品ではなかったけれど、今も耳に残るくらい素晴らしい楽曲と美しい画面で泣き所もあって、素敵な映画体験が出来るかと思います。
褒めたんだかけなしたんだか、煮え切らない感想になってしまった…。
ネタバレ含む感想
例のラストです。あんだけ二人でキャッキャウフフしておいて違う奴と家庭持ったのかよ!?…ていう。
でも、あれをやるための2時間だった。あの二人の再開で、切ない感情を込み上げさせて泣かせる為の2時間だったわけですよね!
確かに、お互いが描いて叶えた夢に、お互いガッツリ関与したけれど、その夢の行きつく先に二人は交わらなかった。夢の途中だからこそ共感して交われた…そんな甘くて切ない過去の、二度と戻らない一時を噛み締めるための映画だったんですよね、きっと。
夢を叶えるのは一筋縄ではいかず、叶った後に維持し続けるのが大変な訳で、ミアならパパラッチ、セブなら資金繰りとか、乗り越えるべき負担が大き過ぎてどうにもならない気がします。どう考えても、あの二人は続かない。二人の恋愛はあれで良かったんだ。
失ったものもあるからこそ、勝ち取った夢を大事に育もうともするでしょう。ミアに関しては、この先離婚や再婚を繰り返すセレブになるんだろうなぁとしか見えませんが。なんて、色々思いを馳せてしまいました。
最終的なまとめ
軽いとかストライクじゃないとか煮え切らないこと言っといて、これだけの量の感想が出るってことは、やっぱ良い映画なのかもしれません。
英語はDUOしかやってない…試験が遠いと府抜けてしまうようです。
ダメ人間は、私の方でした。あかん。
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