祖母の死因はSubarachnoid Hemorrhageだった
脳と神経は機能が複雑かつ、疾患に罹る患者さんも多いせいか、数日またぎになってます。
この日の勉強は脳血管系と脳脊髄液でした。
脳血管系
脳の血管系には動脈系と静脈系と、硬膜静脈洞があるそう。
・動脈
左心室(left ventricle)→大動脈弁(aortic valve)→大動脈弓(aortic arch)→腕頭動脈(brachiocepalic trunk/artery)から枝分かれ
→総頚動脈(common carotid artery)→内頚動脈(internal carotid artery)
→鎖骨下動脈(subclavian artery)→椎骨動脈(vertebral artery)
本の図を見た感じでは、首から上に登って内側から外側に広がっているイメージ。
(あくまでイメージ)
・静脈
一方静脈は、 首から上がって耳辺りからわぁっと広がった動脈から、
頭の表面の頭皮(scalp)皮下組織(sub cutananeos tissue)頭蓋骨(skull)の下にある髄膜(meninges)の中の
硬膜(dura mater)
クモ膜(arachnoid mater)
軟膜(pia mater)
の硬膜の間を、硬膜静脈洞(dural sinuses)として流れ、
その表面から内頸静脈(internal jugular vein)に収束して、鎖骨下静脈(subclavian vein)と腕頭静脈(brachiocephalic vein)へ合流し、上大静脈(superior vena cava)→右心房(right atrium)へ続くという…なんのこっちゃ…
この硬膜静脈洞(dural sinuses)は、普通の静脈と違い、脳脊髄液と色々関係があるようです。
脳脊髄液
ここの講座の先日の授業で、背骨(脊椎(せきつい)spinal)に脊髄(spinal cord)が通っていて、そこから私達は脊椎動物(せきついどうぶつvertebrata)と呼ばれていることを、 中年まで生きてきて初めて知ったのでした。
生き物の構造、まじパないっす!
で、この脳脊髄液は、脳と脊髄を様々な衝撃から守るために、脳と脊髄の表面を巡っている液体で、脳みその真ん中あたりにある脳室の脈絡叢で産生されているそうです。
具体的には、☝で書いた髄膜(meninges)の中の
硬膜(dura mater)
クモ膜(arachnoid mater)
軟膜(pia mater)
のクモ膜と軟膜の間のクモ膜下腔(subarachnoid space)を循環。
背骨の脊髄の周りまでぐるっと循環し、脳に戻って頭頂のクモ膜顆粒というフィルターから、硬膜を流れる 硬膜静脈洞(dural sinuses)へ排出されて血液へ戻されるという仕組みだそうです。
なんか良くわからないけど、すごくよく出来てます!パねえっす!
勉強した疾患
クモ膜下出血 Subarachnoid Hemorrhage
髄膜(meninges)の中の
硬膜(dura mater)
クモ膜(arachnoid mater)
軟膜(pia mater)
のクモ膜を巡っている血管が切れて起こる。クモ膜下腔に流れている脳脊髄液に血液が混ざる。死亡率が高く、再出血しやすい疾患。激しい頭痛と嘔吐、意識障害が起きる。
頭部CT(head CT)や脳血管造影(cerebral angiography)で動脈瘤(aneurysm)の部位を特定し、クリッピングや被膜剤を貼り、再破裂を防ぐ。
母方の祖母の死因がコレでした。数日前から頭痛がすると言っていたらしく、倒れて救急車で運ばれて入院後、脳死を宣告され、一週間後に息を引き取りました。
祖母と体質が似ている母は、血圧が高く近年検査の結果も芳しくないようで、脳梗塞・脳出血系の健康番組はすかさず入念にチェックしています。頭痛と言ったら要注意!
脳血管障害 CVA
脳血管障害 CVA cerebral vascular accident
(急性)心筋梗塞 AMI acute myocardial infarction
症状が近いらしいけど、原発が脳か心臓か分かりづらく、治療法が全く違う…でも一刻も早く処置しなければいけない。
CVA 出血を止めなければいけない
AMI 血栓を溶かさなければいけない
頭部CT・MRI・X線血液検査臨床検査心電図などの診察を迅速に行い処置する。
時間が経つとどんどん梗塞は大きくなり脳の機能が失われる…怖い!
脳腫瘍 Brain Tumor
悪性(ガン)と良性があり、良性でも脳内を圧迫するので取り除かなければなりません。
頭部CT・MRI・造影剤などで部位を確認し、3cm以下ならガンマナイフ治療(開頭せず、ヘルメットの様なものを被りレーザーガンマ線でカット。未来だ…!)3㎝以上なら開頭し外科的摘出術。
腫瘍部位によりホルモン分泌に影響あり…などなど
パーキンソン病 Parkinson's Disease
10万人に100人くらい。遺伝性または孤発性。一部の神経細胞が変性し、主に運動症状に不全が起こる。手足が震えるなど。
根治は出来ないず、投薬による対処療法だけど、命に係わる病気では無いという…
合併症など他の病気と区別するために頭部CT・MRI・SPECT(Single Photon Emission Computed Tomograph)・PET(Positron Emission Tomography)・MIBG心筋シンチグラフィー(Metaiodobenzylguanidiul)等の検査あり。
まとめ
軽い気持ちで復習のブログ…と思ったら、2500文字を超えました。
普段の約3倍で時間も掛かりまくりである…
理解は深まりしたが、英単語を覚えられる感じでもないので、試行錯誤しながら落としどころを見つけられたらなぁと思いました。
まぁ、はい。めげずにやります。
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